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ムール貝のオーブン焼き
パッセリーニ(小カレイ)のフリット |
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ナターレが近づくと表通りや広場にいろんな屋台市、メルカッティーノが立つ。衣類に雑貨、ナターレの飾り、イタリア各地の名産に骨董市と、何処も賑わっている。日用品の店を覗いて、ポレンタ用の鍋、オリーヴの木のまな板、それから革製品の店でイサオ君の手袋を買う。日が暮れると、灯がついてさらにいい雰囲気、ナターレの気分も盛り上がる。猪や鹿の剥製がディスプレーされているのは、トスカーナのサラミの店。その隣ではサルディニアのフォルマッジォを売っている。例によって、前菜がわりに味見。すっかりお腹ぺこぺこになって戻ると、玄関のところからすごくいい匂い。マンマが夕食の準備をしているのだ。今夜はトマトソースをのせて焼いたムール貝とパッセリーニ、手のひらくらいの小さいカレイの空揚げ。ヴェネツィア人の大好物、冬のスペチャリタだ。

※ナターレの時だけ広場に立つ木小屋の店
※猪や鹿が飾ってあるサラミの露店

※パニーニとヴィーノのバールは大賑わい
※ムール貝はヴェネツィアではムスコロ
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茹で牛肉のマリネ
イワシのアラ・グレカ(ギリシャ風)
ムール貝のリングイネ
ラディッキョのサラダ |
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ナターレまであと4日。いよいよツリー、アルベロの準備をしておかねばならない。市場の帰り、町角のモミの木売りに立ち寄る。値段交渉はマンマ、運ぶのはイサオ君だ。枝ぶりのいいのを選んで買ってはみたものの、パパのいないナターレを気にして小さめにしたのを、マンマは後悔しきり。そうでなくてもアルベロの準備をしていたのはいつもパパだったから、それを思い出して寂しくなってしまうのだ。今年はイサオ君がアルベロを担当することにして、物置から古いデコレーションのセットを運んで来る。壊れている豆電球にひと苦労しながら、パリからやって来るダニエレ一家、とくに小さいジューリオの為に可愛らしい飾りつけにする。この後、イサオ君はイワシの下拵えも手伝って大忙しだった。

※シックなナターレの飾り
※モミの木売りと値段交渉中のマンマ

※モミの木担当イサオ君
※赤と金のかわいいアルベロ
※イワシを酢で煮たアラ・グレカ
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