 |
 |

〈昼〉
パスティッチョ
子牛のロースト・ラブロヴァダ添え
温野菜
ラディッキョのサラダ
パネトーネのケーキ
〈夜〉
スプマンテとトローネ
サーモンのトースト
トルテリーニ入ブロード |
 |
 |
 |
 |

ナターレの主日にはお昼に肉料理の正餐をとるのが伝統的な習慣。今日はアントのジョヴァンニ叔父さんの家でお食事、といってもすぐ隣なので実家の台所から出来立ての料理を運ぶだけ。叔父さんはツイードのハンティングジャケットの正装でキメて迎えてくれた。こっちの家も典型的な山の家。壁には猟で仕留めたカモシカの骨、清々しく静謐そしてセンスの良さが窺われる。この日の料理もまたブオニッシモ。特にレモンの皮の隠し味の効いたアンナのスペチャリタ、パスティッチョ即ちラザーニャは素晴らしく、思わずお替わりしてしまう。チョコレートやお砂糖で可愛くデコレーションしたパネトーネのケーキを食べ、昔話を聞いたり、スロヴェニア、イタリア、日本の3カ国語で歌を歌ったりとあたたかく正しいナターレを過ごした。夜ヴェネツィアに戻るとマンマがささやかにナターレらしいテーブルを用意して待ってくれていた。スプマンテで乾杯し、ツリーに本物の蝋燭の灯を点してきよしこの夜を歌い、もう一度こころ和むナターレを祝った。
チチゴリスの家
ダンディなジョヴァンニ叔父さん
アンナのスペチャリタ美味!
プレゼピオ飾りのケーキ
スプマンテとトローネで乾杯
マンマと一緒のナターレ
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |

フォルマッジョ
モスタルダと蜂蜜
カルチョフィ
ボリートミスト
サラダ
カンノーリ |
 |
 |
 |
 |

ナターレの翌日はサン・ステファノの祝日。マルッツァの実家であるバッサーノの伯爵家、ビアンキ・ミキエールのお屋敷に向かう。実家とはいえ、ここんちは巨匠パッラーディオの建築で何もかもスケールが違う。荘園の広〜い庭では3人の子供たちや犬たちが遊び、ヴィラの部屋はすべて重要文化財級、その昔は謁見の間だったホールや重厚華麗な食堂、一家が団欒するサロンの壁にもどーんと大きな紋章が。(マルッツァの姉妹は長身&美女揃い、一堂に会すと圧巻)伯爵ファミリーの日常はなかなか興味深い。とはいっても、ナターレの翌日にご馳走の残り物を食べてのんびりするのは何処も同じ。お決まりのボリートを温め直し、料理をビュッフェスタイルで用意して子供たちと一緒に楽しくランチ。ただし、ずっしり重い銀のカトラリーや食器の類いはすべて紋章入りで格調高く、ワインも所有する葡萄園のものだけど。食後はアレッサンドロとアルベルタの家へ。ふたりの念願のベイビー、マッダレーナちゃんに赤い袢纏のお土産を持っていく。マッダレーナはまさにお人形のように可愛く、アレッサンドロの親バカっぷりもしかたないかも。
ビアンキ・ミキエール家の正面外観
田舎風の台所でランチの準備
正式な食事はこの華麗な食堂で
サロンでの団欒も格調高い
パネットーネでお茶です
日本のおじさんとマッダレーナ
|
 |
 |
 |